沖縄のお盆の「お供え物」は本土とだいぶ異なる。
本土の仏壇の御供え物は、通常「精進料理」だが、沖縄では「生臭料理」なのだ。
ご飯とソーメンはよいとして、驚いたことに、「刺身」と「魚の頭のあら煮」が供えられている。そのほか、トンカツ、鳥のから揚げなのだ。
本土では一般に、仏さんが、早く来られるように、キュウリの馬を飾り、帰りは、ゆるりと帰る様に茄子の牛を作って飾るが、それらは見当たらない、その代わり帰りに転ばぬよう、長いサトーキビのグーサン(杖)を供えてある。
沖縄の仏事の祭りの古文書にも(供 物)として書いてある。
「がん」とは、現代で言うと、火葬場に搬送する「霊柩車」の事です、沖縄では、当時は風葬の為そのままお墓に送りました。現代は火葬になり墓も小さくなりました。
(またの機会に沖縄の「とてつもない大きなお墓」について書きます)
古文書の(供え物)にも、鶏(2羽)、チラガー(豚の面の皮2枚)チム(豚の肝蔵2)と記されている。(いづれもボイルされたものです。)
豚のチラガーとはこのようなものです。チラガーと言うのは沖縄の方言です、
チラ、は(面、つら)ガー、は (皮、かわ)、「チラガー」=つらのかわ、です、解りやすいですよね。(笑)
このチラガーがスライスされて、公設市場、やスーパーで売られています。酒のおつまみに最高です。特に耳の部分のスライス「ミミガー」は最高におすすめ部位です。