沖縄のお盆の「お供え物」は本土とだいぶ異なる。

本土の仏壇の御供え物は、通常「精進料理」だが、沖縄では「生臭料理」なのだ。

f:id:seseragi_jiro0241:20190916094055j:plain

 ご飯とソーメンはよいとして、驚いたことに、「刺身」と「魚の頭のあら煮」が供えられている。そのほか、トンカツ、鳥のから揚げなのだ。

f:id:seseragi_jiro0241:20190916094206j:plain

 本土では一般に、仏さんが、早く来られるように、キュウリの馬を飾り、帰りは、ゆるりと帰る様に茄子の牛を作って飾るが、それらは見当たらない、その代わり帰りに転ばぬよう、長いサトーキビのグーサン(杖)を供えてある。

f:id:seseragi_jiro0241:20190916101546j:plain   沖縄の仏事の祭りの古文書にも(供 物)として書いてある。

「がん」とは、現代で言うと、火葬場に搬送する「霊柩車」の事です、沖縄では、当時は風葬の為そのままお墓に送りました。現代は火葬になり墓も小さくなりました。

(またの機会に沖縄の「とてつもない大きなお墓」について書きます)

f:id:seseragi_jiro0241:20190916103453j:plain

 古文書の(供え物)にも、鶏(2羽)、チラガー(豚の面の皮2枚)チム(豚の肝蔵2)と記されている。(いづれもボイルされたものです。)

f:id:seseragi_jiro0241:20190916105343j:plain

豚のチラガーとはこのようなものです。チラガーと言うのは沖縄の方言です、

チラ、は(面、つら)ガー、は (皮、かわ)、「チラガー」=つらのかわ、です、解りやすいですよね。(笑)

このチラガーがスライスされて、公設市場、やスーパーで売られています。酒のおつまみに最高です。特に耳の部分のスライス「ミミガー」は最高におすすめ部位です。